今朝このブログを見た方は、今日はやけに早い時間から更新していると思っているだろう。
実は、今日は札幌に出張である。朝7時過ぎの高速バスに乗らねばならないので、(何も毎日ブログを更新しなくて良いとは思うが)ネットの管理を朝早くしていたら、書きたいテーマが浮かんだ。
ところで昨日から札幌雪祭りである。この時期の札幌1泊出張は宿泊先の確保も大変だし、宿泊料も普段の倍である。迷惑な話だ。というわけで今日明日は、ブログ更新は朝になる。明日朝もホテルの部屋にPCを持ち込んで更新することになる。表の掲示板も日中はレスポンスをご遠慮するのでよろしくお願いします。
昨年の制度改正では、いくつかの新しいサービスがこの制度に位置づけられた。
しかしそれらは、すべてモデル事業として取り組まれた結果、効果が認められ、モデル事業の方法をベースに制度の中に組み入れられたものである。
その代表的なものとして、小規模多機能居宅介護が挙げられるし、夜間対応型訪問介護もナイトパトロールとしてモデル実施されており、特養の加算サービスとして位置づけられた在宅・入所相互利用加算もホームシュアリングとしてモデル事業化されていたものである。
だが、それらとは明らかに違った経緯で制度に位置づけられたサービスといえるのが「療養通所介護」ではないだろうか。
通所介護事業所の経営者や関係者のなかでも、昨年の制度改正案が出されたとき、突然のように、通所介護の項目の中に「療養通所介護」というものが位置づけられたことを「これって何?」という感覚で見られた方も多いし「なぜ唐突にこんなサービスが通所介護の中に加えられたの?」と感じられた方も多いはずである。
しかし、このサービスのモデル事業が行われていなかったというわけではない。というより、むしろナイトパトロールやホームシュアリングより話題となって取り組まれていたはずである。
ただし、そのモデルは福祉系サービスである通所介護としてのモデル事業ではなく、医療系サービスとして「通所看護」というモデル事業の中で取り組まれていたものである。
その必要性については当初「医療的ケアを常時必要とする人は、医療職の少ない通所介護や短期入所では受け入れてもらえないことが多い。医療行為ができない訪問介護にも頼れない。家族の負担は重く、本人も家にこもりきりの暮らしを強いられがちだ。」と指摘され、「重い症状でも家でみたいという家族には、それだけ相手を思う気持ちが強い。その思いを受け止め、支える仕組みを作る必要がある」という観点から、「訪問看護ステーションの利用者に対して、通所により、訪問看護の延長線上で、よく状態を把握した看護師が専門的・継続的看護を提供し利用者の状態の改善を図る。また、介護する家族のレスパイトおよびエンパワメントによって、在宅生活の継続を支援する」サービスとして考えられ行なわれていたモデル事業であり、これを「通所看護」と呼んでいたものである。
そして、通所看護モデル事業の多くは医療機関の一部のスペースを使って行なわれ、日中通いで看護対応が必要な方々のケアを医療チームのバックアップにおいて行なう、というサービスであった。
それがなぜ制度改正案で医療系サービスではなく、福祉系サービスの「療養通所介護」に変わっていったのであろうか。
その理由は明白である。通所看護の介護保険への導入について、日本医師会が反対し、国と調整がつかなかったのである。
反対理由を都道府県医師会・介護保険担当理事連絡協議会の議事録や各都道府県の医師会報告書によると、医師会側は
「日医としては、医療との連携がなければ通所看護を認めるわけにはいかないと考えている。」
「今回の改正において、看護協会から通所看護という言葉が提唱されているが、医師と看護師が協力してはじめて医療依存度の高い患者さんが守られるという視点から、それは絶対に駄目であると主張し厚労省にも断念していただいた。」
としている。つまり反対理由はモデル事業で行なわれた通所看護に、医師の介入、指示など、診療報酬上の手当に繋がるものも一切なく、医師の介入が薄い看護師対応サービスであっては認められない、というものである。
これに対し国はほとんど明確なもの(モデル事業の通所看護はなぜ導入を見送ったか)を表に出してはいない。しかし報酬改定案を見ると医師会が言うように「厚労省にも断念していただいた。」という結果ではなく、医師会があくまで反対するなら、それはそれで構わない、医療系ではない福祉系サービスで同じ事を行ないますから、という結果になっている。
かくして通所看護は「療養通所介護」という福祉系サービスである通所介護の1形態として姿かたちを変えて制度に位置づけられたのである。そうなると、今後の制度改正に備えたモデル事業で再び「通所看護」が「医療との連携を強めた形」で再度試行されるという可能性はほとんどなく、通所介護のサービスとしての療養通所介護が見直されていくという道しかないということではないだろうか。(明日へ続く)
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