駒大苫小牧の活躍で盛り上がった高校野球、昨日は田中投手のドラフト指名でも北海道は大いに盛り上がっていた。おまけに隠れた逸材、夏の南北海道大会で駒大苫小牧に敗れはしたが、同校をわずか1安打に抑えた小樽北昭高校の植村投手が日ハム2順目指名は道民に今後の期待を抱かせた。

そんな中、プロ野球も大盛り上がりで、今日から札幌ドームで行われる日ハムVSソフトバンクの2連戦は、優勝争いと新庄の最後の公式戦が重なり、ナイターにも係らず朝から行列が出来ている。

しかし、その影で、哀しいニュースがある。

日ハムのエース、金村投手が24日のロッテ戦で途中降板後、監督批判(個人記録はどうでもいいんだろう、顔もみたくない、絶対許さない)としたことに対し、プレーオフの出場禁止と罰金200万円が課せられた。

だが哀しいのは、そのことでなく、昨日から冷静さを取り戻した金村投手が、本人のブログで謝罪の言葉を書いているのに、やまない批判の言葉である。ブログも炎上気味だ。

あと一人を打ち取れば10勝の権利が得られたところの降板は悔しいのは当たり前だ。チームの勝利が優先される状況であることは子供でもわかる。しかし、それを忘れてあえてあんな言葉を出してしまったのは、エースのプライドを踏みにじられた悔しさと、試合に出場している興奮である。

僕も野球をやっていたのでよくわかるが、試合最中や前後は、普通の冷静な精神状態ではないし、そうした高ぶる、荒ぶる、精神状態にならないと実力以上のプレーは出ない。

僕も若い頃は、試合途中で交代させられて、ベンチをけったり、ミーティングへの参加を拒否して帰ったりしたような経験は数ある。

しかし冷静に戻って、その都度、反省したり、謝罪して、成長してきたのだ。

今回の一件で、金村投手の失ったものは大きい。その最大のものはファンの信頼だろう。

しかし、1度の失敗で許されないとしたら、我々の生活はどれだけ不自由で窮屈なものになるのだろうか。許すことも人を成長させる手立てで、それは許される側だけが成長するのではなく、許す心を持つものにとっても大事な経験ではないだろうか。

ましてや、人の命を殺めたわけでもない、失言にあまりに世間の反応は冷たすぎないだろうか。

僕は、この仕事で何度も失敗を許されてきた。だから今の僕がある。

僕の失敗を許してくれた多くの方々は利用者自身である。

認知症の方から教えられたもの

こちらで紹介した失敗談もそのうちのひとつだ。

おもえば表の掲示板でもレスポンスを書けるのは、間違っても誰かが訂正してくれるという安心感があるからだ。つい最近もグループホームで福祉用具レンタルが使えるような初歩的な間違ったレスをつけても、すぐに他の参加者が訂正してくれた。

だから僕の管理サイト掲示板は正確性が高いとか、信頼性があるとか言われることが多いのだろう。

しかし、小さな過ちを許されないとしたら、自由な発言や議論など出来なくなるだろう。

今日の金村投手のブログの内容は、とても反省の心がにじみ出たものだ。もうこれで充分ではないか。

僕は今後もっと彼を応援しようと思う。

介護・福祉情報掲示板(表板)