定額報酬である介護予防通所サービスにおける利用回数は、国が標準的利用回数(要支援1は週1回、要支援2は週2回)を示しているものの、実際の回数の決定は、通所サービス事業所のアセスメントにより、利用者に同意を得て決定することになっている。

実質的に、そのインセンティブは通所サービス事業所にあるといってよく、国が示した標準回数を根拠に、一律の利用回数を決めている事業所もあると聞く。

しかし、それは極めて不真面目だろうと思っている。

特に出来高払いである4月以前の利用者が予防給付になった途端に利用回数が減らされるような事例があるとすれば、それでは以前の利用回数の根拠はなんだったのか?事業所がその回数で受け入れていた理由も根拠もなかったのかと思ってしまう。

出来高であれば、利用しただけ、報酬が算定できるからといって、不必要なサービスまで行っていたのかといわれたとき、単に定額報酬になったから、適正回数に是正したという理屈が世間にどれだけ受け入れられるのか大いに疑問を持っている。

ということで当事業所では今のところ、要支援者の方の利用回数はまちまちであるが、加えて、もうひとつの問題として、定額報酬の対象者の利用日が祝日と重なり事業所の休業日になったときの取り扱いである。

たしかに営業日はあらかじめ、利用者に示して同意を得ているわけであるが、定額報酬の対象者から見れば、普段利用している曜日が祝日になった月は「損」と感じるのはもっともな感情であると思う。

特に振り替え休日が多い、月曜日利用者はそう思うだろう。

今月から以後の月はすべて祝日がある月だから、こうしたことにも配慮する必要があるだろう。基本的には祝日は事前にわかっているのだから、予防」介護支援担当者ともよく話し合って計画の段階で、振り替え利用のプランを立てる必要もあるだろうと思う。

振り替えは必要ないという人もいるだろうが、その希望を問う配慮は必要だろう。

特に僕は通所サービスは利用自体に引きこもり防止や、介護予防の効果があると思っているので、必要な対応だろうと考えている。

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