今日ばかりは福祉や介護とはまったく関係のない話題を書かせてください。

興奮して他の話題が頭に浮かばない。もちろん高校野球・駒大苫小牧の大逆転劇のためである。

とはいっても仕事の最中だからテレビにかじりついていたわけではない。「逆転だ」というホールの歓声ではじめて勝利を知った。

僕の施設の日勤職員の始業時間は9:00で、朝礼は、だいたい8:55くらいに皆が集合するので、その時間から始まる。今日は地元の駒大苫小牧の試合が8:30から始まっていたので始業前にテレビを見たところ、すでに4-0で負けていた。しかもエースを温存して、強豪相手に先行を許した作戦負けだから、点差もあり、今日は負けだな、と思ったというのが本音だ。

そのときふと、自分たちの過去の経験を思い出した。平成2年に僕たちの軟式野球チームは東日本野球選手権(一部)で全国優勝した経験があるのだが、その前年の北海道予選のさらに前の室蘭支部地区予選1回戦のことだ。

僕たちのチームは協力病院の職員が中心だったから、看護師等の交代勤務職員が多く、地区の1回戦ではエースも準エースも勤務で試合に出られなかった。そこで3番手投手がいたのだが、この投手を2回戦に温存して、肩を壊してほとんど今は投げていないという元投手を先発させたことがある。

その大会前の「高松宮杯」でも地区優勝していたので「おごり」 もあったのだろう。結果、1.2回に5点をとられて(軟式の地区予選は7回だから)敗色濃厚であった。5-0のままなら5回コールド負けだ。

その試合は4回に2点、5回に5点をもぎ取って、逆転劇で何とか勝ちに繋げ、全国優勝にまで駆け上った思い出があったので、エース温存での失敗を乗り越えて逆転してくれないかな、という淡い期待を抱いた。

ホールでは大画面の前に、利用者の皆さんが集まり、職員が音頭をとって応援しているが、9時少し過ぎに通りかかると7―1と点数が離れていた。

これはもうだめだと思った。

昨日、ショート利用者の方の事故があったので、緊急開催したリスクマネジメント委員会の結果のまとめと、報告書のまとめに目を通して支庁に報告をしていたりしたが、僕の部屋のドアはいつも開け放しなので、ホールにも近く、テレビ観戦している人たちの歓声や拍手がよく聞こえて気になる。仕事が上の空になりそうだ。

しかし「あ〜あ、」とか「いやー」とかいうため息と悲鳴に近い落胆の声が多いようだ。それにしても男性も少数派とはいえ、観戦しているのに、女性利用者の声しか聞こえてこないのはいつものことである。

そのうち歓声が上がったり、大きな拍手の音が聞こえる機会が増えてきた。S相談員の黄色い声もよく聞こえる。(女性である)通常、この時間は彼女のグループワークプログラムの時間だが、応援観戦に変えたようだ。それも大切な機転で良いことだろう。

そのうち、盛り上がりがすごくなってきたので、ちょっと覗いてみると、8回を終わって同点になっているではないか、こりゃあすごい、と思って、僕が見ておれば流れが変わると思い、あわてて仕事に戻る。しかしすぐ9回に突き放された。(がっかりした会話が聞こえてくる)

ジ、エンドかなと思う。悔しい気持ちを隠しながら、1昨年、昨年と、すばらしい思いをさせてくれた球児たちが、今年も敗れるとはいえ、すごい試合を見せてくれたと感謝の気持ちを持とうと思った。

そのうち大歓声がホールから聞こえた。あれっ、と思い、手にしていた書類をかなぐり捨て駆けつけるとサヨナラ勝ちの場面である。施設全体が歓声につつまれ、僕もいささか興奮した。

また感動をもらったような形だが、マウンド上でうずくまる青森山田の野田投手や、なきじゃくる他の選手を見ていると、なんだかそっちのほうに気持ちが動いてしまった。

若い頃の試合で、勝った喜び、そして負けたときの悔しさ、両方思い出した。負けた悔しさでグランドで動けなくなったこともある・・・。

青森山田の諸君、野球に限らず、常勝などあり得ない。人間は勝ったり負けたりしながら、その中で成長していくんだ。この負けも君たちの貴重な財産になるさ。頑張れ。とエールを送りたい。

同時に、こんなすばらしいゲームをした両チームにエールを送るとともに、やはり道民の期待としては駒大苫小牧に是非V3を目指して次も勝ってもらいたい。

青森山田の選手の思いも背負って頑張ってほしい。

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