昨日、北海道津別町が運営するデイサービスで、送迎用のマイクロバスのリフトから車椅子ごと転落した男性利用者が、頭を強く打ち死亡する事故が起きた。
事故の状況は、デイサービスセンターに到着しリフトを使って降りる際に、リフトについている車止めが操作の途中ではずれて、地面から約30cmのところで男性利用者が車椅子ごと後ろ向きに転落、後頭部をアスファルトに打ちつけ死亡したものである。
通所サービスに携わる我々にとっても人事ではない。
毎日、リフト車で送迎を行い、操作しているのだ。通所だけでなく、施設も同様だ。通院などの外出でリフト操作は毎日の業務だ。当然、朝礼では、このニュースを取り上げ、事故防止対策に万全を期すよう注意を促した。
そこで、今度の事故の分析を行ってみた。
もちろんその材料は、新聞報道の記事しかない。
記事によれば、事故原因として、同町では、通常3名の職員で行う利用者を降ろす際の作業を2人で行っていた、という点をまず挙げている。そして「事故原因については現在究明中」としている。
また「車止めが操作の途中ではずれた」とされているが、その原因はロックが不十分だった為か、故障等による問題かは不明である。
しかし、僕はその2点は今回の事故原因の大きな要素とは考えていない。
まず操作人数の問題であるが、リフトの特性を考えたとき、2人で操作しようが、3人で操作しようが、適切な方法が取られていない限り意味はなく、何人そこに張り付いていようとも、今回のような状況では防止対策にならないだろうと思う。
そもそもリフトは一人の介助者でも操作可能であり、方法さえ間違えなければ、それが危険な方法とはならない。
僕は大型免許を持っているから、施設利用者が外出する際に、リフト付マイクロバスを運転する機会は非常に多いので、これまで限りない回数、リフトの乗降を介助してきた。一人で行うことも多いが、危険な状況がそれで生ずるということはなかった。
僕が思うに、今回の事故原因は、リフト乗降の介助方法の間違いによるものと思う。
マイクロバスのリフトは、通常のワゴン車より高い位置で操作する為、必ず介助者はリフトに利用者と共に乗って、車椅子を押さえるような形で手を添えながら降りたり、上げたりするものだ。
そのためリフトの重量制限も大人二人と車椅子を足した重量よりかなり重たい重量まで耐えられるようにされており、広さも取られている。
一般のワゴン車が、利用者のみがリフトに乗り、介助者がリフトから降りて、外側からリフト乗降を操作する方法とは違うのだ。
このようにきちんとリフトに介助者が乗って、車椅子に手を添えていれば、仮に車止めが操作の途中ではずれても転落ということにはならないはずだ。今回の状況を推察するに、リフトに利用者のみを乗せて、介助者はリフトに乗っていなかったのではないかという疑いが生ずる。
もちろん事実は違うかもしれないが、それらのことも含めて事故原因を究明してもらいたい。
当事業所の運転担当職員とも、朝、早速話し合ったが、介助者がリフトに乗っている限り、手元スイッチで一人でも、安全な操作は可能と感じた。むしろリフトの操作を、リフトに乗っていない別の職員が行う場合、タイミングが合わないと、リフト上で車椅子を押さえて立っている介助者のバランスが崩れることが良くある。僕もこれが嫌でほとんど自分で操作していた。
もちろん地面にリフトが下りた後、車椅子を移動援助する職員は別に配置されているが、リフト操作自体は複数人数で必ずしも行わなければ危険ということではないはずだ。
ただ、リフトの乗降では、いつも細心の注意が必要なことは言うまでもない。
数年前、僕もワゴンのリフトを(ワゴンなので小さなリフトで利用者しか乗れないため)外側から操作していた際、たまたまその方は普通型車椅子でなく、フルリクライニング車椅子を使用し、かなり背を後ろに傾けた状態であったので重心がくずれ、ひっくり返りそうになったことがある。
それ以来、フルリクのリフト乗降の際は、角度に細心の注意を払って、しっかり押さえて行うようになった。
決して慣れで流れ作業で行える業務内容ではないことを再確認して、我々の作業方法も再点検してみたいと思う。2度と同じような事故を繰り返してはならない。
事故でなくなられた利用者の方には、心よりご冥福をお祈りします。
介護・福祉情報掲示板(表板)
事故の状況は、デイサービスセンターに到着しリフトを使って降りる際に、リフトについている車止めが操作の途中ではずれて、地面から約30cmのところで男性利用者が車椅子ごと後ろ向きに転落、後頭部をアスファルトに打ちつけ死亡したものである。
通所サービスに携わる我々にとっても人事ではない。
毎日、リフト車で送迎を行い、操作しているのだ。通所だけでなく、施設も同様だ。通院などの外出でリフト操作は毎日の業務だ。当然、朝礼では、このニュースを取り上げ、事故防止対策に万全を期すよう注意を促した。
そこで、今度の事故の分析を行ってみた。
もちろんその材料は、新聞報道の記事しかない。
記事によれば、事故原因として、同町では、通常3名の職員で行う利用者を降ろす際の作業を2人で行っていた、という点をまず挙げている。そして「事故原因については現在究明中」としている。
また「車止めが操作の途中ではずれた」とされているが、その原因はロックが不十分だった為か、故障等による問題かは不明である。
しかし、僕はその2点は今回の事故原因の大きな要素とは考えていない。
まず操作人数の問題であるが、リフトの特性を考えたとき、2人で操作しようが、3人で操作しようが、適切な方法が取られていない限り意味はなく、何人そこに張り付いていようとも、今回のような状況では防止対策にならないだろうと思う。
そもそもリフトは一人の介助者でも操作可能であり、方法さえ間違えなければ、それが危険な方法とはならない。
僕は大型免許を持っているから、施設利用者が外出する際に、リフト付マイクロバスを運転する機会は非常に多いので、これまで限りない回数、リフトの乗降を介助してきた。一人で行うことも多いが、危険な状況がそれで生ずるということはなかった。
僕が思うに、今回の事故原因は、リフト乗降の介助方法の間違いによるものと思う。
マイクロバスのリフトは、通常のワゴン車より高い位置で操作する為、必ず介助者はリフトに利用者と共に乗って、車椅子を押さえるような形で手を添えながら降りたり、上げたりするものだ。
そのためリフトの重量制限も大人二人と車椅子を足した重量よりかなり重たい重量まで耐えられるようにされており、広さも取られている。
一般のワゴン車が、利用者のみがリフトに乗り、介助者がリフトから降りて、外側からリフト乗降を操作する方法とは違うのだ。
このようにきちんとリフトに介助者が乗って、車椅子に手を添えていれば、仮に車止めが操作の途中ではずれても転落ということにはならないはずだ。今回の状況を推察するに、リフトに利用者のみを乗せて、介助者はリフトに乗っていなかったのではないかという疑いが生ずる。
もちろん事実は違うかもしれないが、それらのことも含めて事故原因を究明してもらいたい。
当事業所の運転担当職員とも、朝、早速話し合ったが、介助者がリフトに乗っている限り、手元スイッチで一人でも、安全な操作は可能と感じた。むしろリフトの操作を、リフトに乗っていない別の職員が行う場合、タイミングが合わないと、リフト上で車椅子を押さえて立っている介助者のバランスが崩れることが良くある。僕もこれが嫌でほとんど自分で操作していた。
もちろん地面にリフトが下りた後、車椅子を移動援助する職員は別に配置されているが、リフト操作自体は複数人数で必ずしも行わなければ危険ということではないはずだ。
ただ、リフトの乗降では、いつも細心の注意が必要なことは言うまでもない。
数年前、僕もワゴンのリフトを(ワゴンなので小さなリフトで利用者しか乗れないため)外側から操作していた際、たまたまその方は普通型車椅子でなく、フルリクライニング車椅子を使用し、かなり背を後ろに傾けた状態であったので重心がくずれ、ひっくり返りそうになったことがある。
それ以来、フルリクのリフト乗降の際は、角度に細心の注意を払って、しっかり押さえて行うようになった。
決して慣れで流れ作業で行える業務内容ではないことを再確認して、我々の作業方法も再点検してみたいと思う。2度と同じような事故を繰り返してはならない。
事故でなくなられた利用者の方には、心よりご冥福をお祈りします。
介護・福祉情報掲示板(表板)


感動の完結編。
