表の掲示板では、制度改正に関連して、契約書や重要事項説明書の雛形はないか、という問いかけが時々ある。
私の場合、その種の質問にレスポンスをつけることはまずない。
そもそもそういう雛形に興味がないから、そういうものを公開しているサイトも知らない。
介護保険制度の施行前の混乱期には、施設や事業者と利用者との契約がどのような書式で行うべきか、まったくわからなかったので、老施協や経営協の書式を参考にして、とりあえず形を整える、という対応は行った。
しかしそれにもデメリットがあって、実際の施設の持つ固有の概念やサービス理論と契約内容がマッチしなくて、契約書、重要事項説明書の記述内容がまずありきとなって、経営理念やサービス理念が、それに縛られてしまう、というおかしな状況が生まれた。
だからどうしても契約書や重要事項説明書は独自で作る必要がある。
とはいっても、既存の施設、事業所は現在使っているものの一部を改正するだけで、あまり苦労はいらないはずだ。
それを自分の施設や事業所の既存書式を雛形にしないで、他者が改正にあわせて100%仕上げた書式をそのまま使ってしまおうとする考え方にはついていけない。
自ら汗する努力がないと、臨機の対応が出来ないと思う。
とはいっても、これらの書式を僕がひとりで作り上げるわけではなく、僕の施設の場合は、何の指示をしなくとも、事務担当部門が変更同意書、契約書、重要事項説明書、運営規定などを変えて作ってくれる。
それに対して、ここはこれも入れて、とか、ここはこう変えたほうが良い、とかディスカッションして仕上げるわけである。
ただ看取り介護の指針のような、まったく新たに必要とされたものについては、これは看護や介護の現状を把握している人間が作る必要があるので、そういう種類のものは、僕や他のソーシャルワーカーが作る。
看取り介護の指針も、いち早く作り、サイトで公開したが、その意味は「看取り指針を作りながら考えたこと」で示した通りである。
後に全国老施協も独自に作成して各施設にその雛形を配布しているが、僕はそちらはどうも僕の考え方や我が施設のサービス内容とマッチしていないし、指針としては読む側が読み取るのに苦労する量と内容であると判断して、自分で作った独自版を施設の指針とした。
ところで看取り介護に必要な「看取り介護計画」まで雛形がないかと問いかけてくる方がいる。
看取り計画は、その施設が個々の対象者に対して、どのように終末期のケアを行うか、という看取り介護の根幹を成すものだろう。これにも雛形を当てはめてしまって、本当に適切な看取り介護が出来るのか?
是非、このあたりは各施設の全職員が頭を悩ませて仕上げて欲しいものだ。
ただ、その書式自体は、現行使っている施設サービス計画と同様で良いと考えている。アセスメントツールを変える必要もない。
そのまま施設サービス計画を看取りの介護計画に変えればよいのだ。
また利用者や家族の希望も「施設において安らかな死を迎えたい」という意向が中心になるから、そう難しい問いかけや引き出しはいらない。
長期目標は、まさに看取りの指針で示されている看取り介護の考え方がそのまま生かされるだろう。
特に僕の作った指針では「看取り介護の具体的支援内容」も示しているので、サービス計画書2の中に、その内容を盛り込むことで、あまり悩むことなく看取り介護計画は作れると思っている。
何より、目の前にいる、我々と関わりを持ってくれた、それぞれの生命(いのち)に対して、心から感謝する気持ちを計画に表せばよいのだ。
介護・福祉情報掲示板(表板)
私の場合、その種の質問にレスポンスをつけることはまずない。
そもそもそういう雛形に興味がないから、そういうものを公開しているサイトも知らない。
介護保険制度の施行前の混乱期には、施設や事業者と利用者との契約がどのような書式で行うべきか、まったくわからなかったので、老施協や経営協の書式を参考にして、とりあえず形を整える、という対応は行った。
しかしそれにもデメリットがあって、実際の施設の持つ固有の概念やサービス理論と契約内容がマッチしなくて、契約書、重要事項説明書の記述内容がまずありきとなって、経営理念やサービス理念が、それに縛られてしまう、というおかしな状況が生まれた。
だからどうしても契約書や重要事項説明書は独自で作る必要がある。
とはいっても、既存の施設、事業所は現在使っているものの一部を改正するだけで、あまり苦労はいらないはずだ。
それを自分の施設や事業所の既存書式を雛形にしないで、他者が改正にあわせて100%仕上げた書式をそのまま使ってしまおうとする考え方にはついていけない。
自ら汗する努力がないと、臨機の対応が出来ないと思う。
とはいっても、これらの書式を僕がひとりで作り上げるわけではなく、僕の施設の場合は、何の指示をしなくとも、事務担当部門が変更同意書、契約書、重要事項説明書、運営規定などを変えて作ってくれる。
それに対して、ここはこれも入れて、とか、ここはこう変えたほうが良い、とかディスカッションして仕上げるわけである。
ただ看取り介護の指針のような、まったく新たに必要とされたものについては、これは看護や介護の現状を把握している人間が作る必要があるので、そういう種類のものは、僕や他のソーシャルワーカーが作る。
看取り介護の指針も、いち早く作り、サイトで公開したが、その意味は「看取り指針を作りながら考えたこと」で示した通りである。
後に全国老施協も独自に作成して各施設にその雛形を配布しているが、僕はそちらはどうも僕の考え方や我が施設のサービス内容とマッチしていないし、指針としては読む側が読み取るのに苦労する量と内容であると判断して、自分で作った独自版を施設の指針とした。
ところで看取り介護に必要な「看取り介護計画」まで雛形がないかと問いかけてくる方がいる。
看取り計画は、その施設が個々の対象者に対して、どのように終末期のケアを行うか、という看取り介護の根幹を成すものだろう。これにも雛形を当てはめてしまって、本当に適切な看取り介護が出来るのか?
是非、このあたりは各施設の全職員が頭を悩ませて仕上げて欲しいものだ。
ただ、その書式自体は、現行使っている施設サービス計画と同様で良いと考えている。アセスメントツールを変える必要もない。
そのまま施設サービス計画を看取りの介護計画に変えればよいのだ。
また利用者や家族の希望も「施設において安らかな死を迎えたい」という意向が中心になるから、そう難しい問いかけや引き出しはいらない。
長期目標は、まさに看取りの指針で示されている看取り介護の考え方がそのまま生かされるだろう。
特に僕の作った指針では「看取り介護の具体的支援内容」も示しているので、サービス計画書2の中に、その内容を盛り込むことで、あまり悩むことなく看取り介護計画は作れると思っている。
何より、目の前にいる、我々と関わりを持ってくれた、それぞれの生命(いのち)に対して、心から感謝する気持ちを計画に表せばよいのだ。
介護・福祉情報掲示板(表板)
早速、今、当施設用に修正を加えているところです。といっても、私自身は事務職のため、介護の現場を全て理解できているわけではありません。
これを「たたき台」にして、介護の現場と話し合ってゆき、当施設にあったものを創ってゆきたいと存じます。
masaさんの書かれているように、
「何より、目の前にいる、我々と関わりを持ってくれた、それぞれの生命(いのち)に対して、心から感謝する気持ち」
を忘れないようなものにしたいと思います。
このBlogを是非職員全員に読ませたいと思っております。