いくつかのマンパワーの育成事業に関わっている。

資格者養成講座の講師を務めることもある。大学生の特別講義などを行なう場合もある。

そこでいつも思うことだが、ホームヘルパーの講義というのは結構難しい。

大学生への講義であるなら、ある程度、学習レベルが統一されているから獲得している知識も予想がつき、そのレベルでの話をすれば良い。

しかしホームヘルパーの受講者というのは、年齢もまちまちだし、現在もっている知識や情報に大きな個人差がある。

例えは悪いが、分数の掛け算の理解ができていない人に、いきなり方程式を教えても、ちんぷんかぷんで理解でいないであろうし、逆に、高次方程式を理解している人に、分数計算を教えれば「馬鹿にするな」と思うし、興味もわかない。

これらをひっくるめて興味を抱かせつつ、根幹部分はきちんと理解してもらわねばならない。

特に介護保険法における介護保険制度の必要な理解を大上段から振り下ろすような制度論では理解できない場合が多い。

だから私の講義は、基本的なレジメは作っても、それに拠らないこともあるし、教科書やテキストはあまり使わないし、同じテーマでも集団属性や時により異なる講義内容になることが多い。

ただ基本的に伝える部分への説明や誘導が違うだけで、結論は同じと考えていただきたい。

そのためには、決められたレジメより、その日のニュースとか、身の回りの出来事とか、そういった生きた事例が有効になる。我々の具体的な生活にそって、様々なテーマを当てはめて考えてもらう。

だから僕の講義はレジメがなくてもわかることが多い(と自分では思っている)

面白い講義とは、。講義中に何度も爆笑する講義ではない。ファニーな講義は程々が肝心である。本当に面白い講義とは、話が始まったなと思って、その講義内容に関心がひきつけられ、時間を忘れて60分なり90分なりが、時間を感じる間もなく、あっという間に終わっている講義だと思う。

しかし新年早々、どえらい失敗をやらかした。

今日の午前中はこの「ヘルパー講座」が入っていた。もちろん事前に施設には講義に派遣する決済もとってあり予定に入っていた。

それをすっかり忘れていた。学校から電話が来て、あわててて駆けつけたが30分遅刻。

しかも講義の準備はまったく(忘れていたため)していなかったので事前資料もなく受講生の方には迷惑をかけたが、レジメがなくてもわかりやすかったでしょ!!

今日はブログを「言い訳」の場にさせてもらった。次回はレジメを作っていきます!!

介護・福祉情報掲示板(表板)