明けましておめでとうございます。

今日は今年の仕事始めで、午前中は園内の皆様に新年のご挨拶に回った以外は、ケアカンファレンスを2ケース行なうなど、普段と変わらぬ業務で時間が過ぎ、昼休みにこのブログを書いている。

正月休みは4日間(31〜3日まで)、実家に帰って過ごした。

昨日自宅に戻ったのだが、登別は大吹雪で交通渋滞に巻き込まれたほか、家にたどり着いても、雪の中から家を掘り出さないと玄関も開けられない、車も止められないような状態だった。そんななか、二人の息子が除雪作業の戦力になることに対し、有難く感じると同時に、時の流れの速さを感じるこのごろである。

さて、正月といえば毎年、箱根駅伝を楽しみにしている。

とはいっても(テレビ解説の)瀬古が2区を走っていた時代は、あまり知らない。現・大東大監督の只隈が3年で2区区間賞をとった時代以降のファンである。早稲田では櫛部、武井、花田、小林に加え、渡辺康幸(現監督)というスターがそろっていた頃が懐かしい。

今年もまた様々なドラマがあった。8区での順大、難波君の脱水が最大のドラマになってしまった。

しかしレース後、仲村監督が「計算外だった。まさかまた同じことをするとは…」「もう一人メンバーがいたのに経験者を使う判断をした。ちょっと情に流された部分もあった」というマスコミへのコメントはいただけない。

結果的にこのコメントは、ただの個人攻撃に聞こえるではないか。

スポーツ選手として結果が全てであるといえるかもしれないが、母校の名誉を背負って精一杯の努力をしてきた選手が、20キロ以上走るレースでは、いろいろなことが起こり得る。

チームの監督とは、チームを強くするだけでなく、失敗した選手の心をもフォローする存在であってほしい。少なくともマスコミに発言する内容ではないだろう。心無い一言が後味の悪い大会を印象付ける結果にしてしまったように感じる。

話は変わるが、この年末年始、我が施設の利用者で、自宅に帰られ過ごされた方は、8名である。

年々、自宅に戻られる方が減っているように思う。それぞれに事情があるが、しかし多くの利用者から聞かれる言葉は「家は寒いから」である。

つまり「帰れない」というより「帰りたくない」方も多いのだ。

昔のように隙間風が入って寒さに震えるような住宅はほとんどないし、部屋は暖かいはずである。

しかし例えば、トイレが寒いなどという状態はまだ多い。我々健常者が排泄する時間と、障害を持った方が排泄にかかる時間には、かなりの差がある。

この差を理解できないと「トイレの寒さ」による困難要因を理解できない。我々にはほとんど障害にならない状態や状況が、麻痺があり介助を要す方々には「生活障害」となる場合が多いのである。

在宅で生活している方でも同じであろう。ただ単に生活スペースがバリアフリーになっているかどうか、という視点のみならず、生活場所として、どのような不便があるのか、という個別状況に目を向けないと正しいアセスメントにはならない。

居宅介護支援に係るケアマネージャーの皆さんには是非、この視点を忘れずにもっていただきたい。

実は施設のケアサービスを考える上でも、このこと(障害による不便さ)を忘れてしまうことは間違ったサービスプランを導き出す要因になるのだ。

明日はこのことを施設の排泄サービスのプランの具体例から考えてみたい。
介護・福祉情報掲示板(表板)