制度開始当初の施設ケアマネといえば、相談員がそのまま資格をとって兼務していた例が多いと思う。私の施設では私も含め今でも2名のソーシャルワーカーがケアマネを兼務している。

しかし各施設では、相談員のほかに専任のケアマネを配置する施設が増えているようだ。これが大きな流れとなっていくのだろうか。

確かに、専任化することにより、施設のケアマネジメントの業務は専門化され、業務内容も確立されて行く方向に向うのであろう。そのことでサービスの質が上がるのであれば、これは良いことだ。

しかし、ソーシャルワーカーとしての相談員との業務分掌は非常に困難であろうし、ソーシャルワークの1援助技術としてのケアマネジメントを特化してみても、結局、援助過程においては、ソーシャルワーカーとその動きは必ずリンクしてくる。ここの整合性をどうとるのか。

私自身は自分の業務で、今はケアマネ、今はソーシャルワーカーと分けて考えることはほとんどない。これは良いことか、悪いことか。

一方、新型特養等でよく見られる例だが、相談員と介護職員を兼務している例、介護職員とケアマネを兼務している例などがみられてきている。
これはおそらくユニットケアなど小単位を小人数でケアする形態において、生活場面では一人の職員がマルチな関わりを求められているからなのだろう。
また、報酬が下がる中で人的配置にお金をかけられないという問題もあろう。

つまり一方で、福祉現場の中で、ユーティリティプレーヤーが求められてきているのではないだろうか。ケアマネ業務にも精通して、相談員または介護職員としてもマルチに働ける職員である。

野球で言えば、まるでショートでベストナイン、セカンドでゴールデングラブを受賞したロッテの西岡選手のようなものか?

今、施設のケアマネは、この2つの方向が流れとして同時にあり、どちらにも、それぞれメリットやデメリットがあるように思える。

支援経過の記録にしても、介護の記録とケアマネジメントの記録は、目的や視点が別だから、それぞれ別個にした方が良い、という立場と、支援経過は、出来るだけ統一書式で1本の方が良いという意見がある。

早急に、どちらが良いかという結論を出すのは難しいように思える。

このことは、もう少し考えをまとめてから意見を述べてみよう。今日は、研修でまな板に乗ってきたので、疲れました。頭に浮かんだ雑感のみ、とりとめなく書きこんで終わります。