昨晩、登別と室蘭両市のケアマネ会と地元医師会の協議会が行われた。

今年の協議会は全ての会員を対象にして多人数を集めて行うものでなく(昨年はその方式で行った)、それぞれの代表委員を双方から20名出して、医師とケアマネの連携のあり方を協議するものであった。

予定時間の2時間をオーバーして、熱心な意見交換が出来たと思っている。

医師の意見書に必要な情報から始まり、情報提供書の必要性や、医療系サービスを計画に位置付ける際の、医師との連絡方法、連携協力の方法など、多岐にわたって活発な意見交換が出来たと思う。

ケアマネ側にも様々な意見や不満がある。
例えば医師によってはコンタクトを拒否したり、連絡をするだけで迷惑がられるようなケース、総合病院の医師との連絡のとり難さ等が挙げられたが、医師会側らは、どれも前向きに取り組んでいただける姿勢が示された。少なくとも「それは無理だ」というネガティブな姿勢がないことがありがたい。

ただ、この協議会に参加している医師の方々は、それなりに制度やケアマネに対する知識や理解がある方が多い。しかし地域の中でケアマネの存在に無関心な医師も多いし、むしろそちらが多数派なのかもしれない。この状況で我々ケアマネが出来ることは何か。

そんな中で、医師からは、自分が意見書を書いた利用者に、誰がどのようにサービス計画を立てて、実際、どのようなサービスが提供されているのかという介護の実態がほとんどわからない、是非誰が担当者というだけでも連絡が欲しい、という指摘があった。

これは重要な視点を含んでいると思う。

ケアマネとすれば、計画に医療系サービスを組み込んでいない場合、主治医師に全くコンタクトを取らないで、意見書だけ参考にしているケースも多いと思う。しかし介護保険制度やケアマネを深く知らない医師であっても数多くの意見書を書いているのだ。

仮に全てのケアマネが、初回だけでもプランを立てることになった利用者の医師意見書の記載者たる主治医に何らかの形で連絡をとったとしたら、医師とケアマネの接点はかなり増えてくる。別にプランの説明でなく挨拶程度で良いのだ。このあたりは医師会側からもむしろ好ましいという意見をいただいた。

例え一方通行の連絡であったり、時には迷惑がられても、ケアマネに無関心の医師が、その存在を意識してくれるきっかけになるのではないだろうか。そこが連携の第1歩ではないか。

このあたりを、ケアマネ会に持ちかえって、会員の皆さんに具体的方法論を探していただきたいと思う。

今は針であけた小さな穴が目の前に広がっているのみであるかもしれない。しかし、こういう機会(医師とケアマネの協議の場)を持つ地域はそう多くない。

この針の穴を広げた先に、新たなケアマネの可能性が見えてくるかもしれない。しかし広げることが出来るのは私個人でなく、現場のケアマネさん一人一人の活動だと思う。
そして、そのさらに向こうに見えるものは、利用者の笑顔であり、全ての方が幸せに生活できる、この国の将来であって欲しい。