11/3、職能団体として日本介護支援専門員協会が設立された。しかし、我々地域のケアマネ会は現行、北海道ケアマネ連絡協議会に加入しているものの、この会はそのまま日本介護支援専門員協会の地域支部に移行するわけではない。

当面は道連協は継続され、協会の支部組織も新たに設立され、並存して運営する、ということだ。

なぜこんな状態になったかというと、簡単に言えば会費の問題と絡んでいる。今、地域のケアマネ会は、様々な方法で運営されているが、それは会員の会費で支えられている。その中から道連協に加入している組織は、道への会費も納めている。今度、日本介護支援専門員協会の下部組織となれば、傘下の会員は道だけでなく、全国組織にも会費を納めることになる。

しかしそれだけの負担をして全国協会の会員になるメリットや魅力を地域会員が感じていない点が大きい。確かに職能団体として発言力を高めていこうという意図自体は理解できる。

しかし、全国協会の幹部たちは、地域のケアマネ会が、都道府県連協の下部組織として設立されたわけでなく、各地域で必要に迫られたケアマネたちが、相互に助け合って、制度開始の混乱を切り抜けようと自然発生的に作られたものであることに無関心すぎると感じている。

地域ケアマネ会は、まさに地域で困っている個人個人のケアマネの相談の場であったり、情報交換の場であったり、勉強会の場であったりということを、あまりに置き去りにしていないだろうか。

私自身は地域ケアマネ会の代表を務めているが、このことは決して忘れてはならないと思っている。

ほとんど下部組織への説明の機会がない状態で、果たして個人会員としても、幾人の人がこの協会に加入するのか?また地域会としての対応を求められたとき、選択肢の一つとして、道の組織とも離れて、独自の道を選択する、という対応も今後、視野に入れざるを得ないだろうと考えている。