今現在インターネットで、「ケアマネ殺人事件」と検索すると、今年6月に埼玉県川口市で女性ケアマネジャーが利用者宅で殺害された事件しかヒットしない。
しかしそれ以前に同じワードでネット検索した際にヒットしたのは、ケアマネジャーが殺人の加害者となった2001年に和歌山市で起きた事件であった。
介護保険制度が始まってわずか1年後に起きたそのショッキングな事件を、今現在記憶している人は何人いるだろうか・・・そもそもそんな事件があったことを知らずにケアマネジャーの仕事に就いている人も少なくはないだろう。
ということでその事件を振り返ってみよう。
2001年4月3日、介護保険の居宅サービスを利用していた被害者を、ケアマネジャーが殺害した事件は和歌山市新雑賀町で起きた。殺害されたのは元旅館経営の75歳の男性で、犯人はこの男性の担当ケアマネジャーであった37歳(当時)の男だった。
逮捕されたケアマネジャーの男は和歌山県警の調べに対し、「被害者に借金を頼んだが断られ、 かっとなって殺した。」と自供し、さらにその際に金を強奪しており、「被害者から奪った預金通帳を使って引き出した約75万円について 、約50万円を借金の返済に充てた。」 などと供述したものである。
居宅介護支援事業所のケアマネジャーという立場の者が、担当した利用者に対して強盗殺人という重罪を犯すというこの事件が、介護業界全体に与えた影響は決して小さなものではなかった。
この事件の後、全国各地で居宅ケアマネが利用者宅に訪問しても、玄関先から家にあがらせてくれなくなったとか、そもそも玄関のドアを開けてくれないといったケースが数多く報告され、ケアマネジャーという職種そのものへの不信感が広がった。
たった一人の犯した犯罪でも、その卑劣な行為によってケアマネジャー全体の信頼性が大きく揺らいだのである。そうした不信感を拭い去り、信頼を取り戻すのに多くの時間を要したのである。
それと同じくらい、ケアマネジャーの信頼を揺るがす可能性のある事件が先日起こった。

広島市西区己斐上の介護支援専門員の男(42)が、2024年10月から約1年8か月の間、ケアマネージャーとして出入りしていた住宅から、キャッシュカードを不正に入手して、金融機関のATMから17回にわたって現金合わせて620万4000円を引き出して盗んだ容疑で逮捕されている。警察の調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認めているということだ。
この事件は、7月上旬にカードの名義人らが警察署へ「お金が減っている。覚えのない出金がある」などと相談に来たことから、防犯カメラを調べるなどし、男を特定したことで発覚した。
窃盗という犯行であるが、高齢者の虎の子ともいえる財産を搾取するという行為は、高齢期の人生を奪い取るという意味にも等しい。そういう意味では2001年の殺人事件と大差のない卑劣な犯行と言えるだろう。
このことに関し、広島県介護支援専門員協会が声明文を出し、それに続いて日本介護支援専門員協会も声明文を出しているが、信頼回復の道程は険しいものと言えるだろう。
全ての介護関係者は今一度襟を正して、介護サービス利用者は介護事業にとって、なくてはならない大切なお客様であるという意識を再確認する必要があるのではないだろうか。
※身体拘束・虐待防止研修〜在宅の「SOS」を見逃さない!チームで支える権利擁護と家族支援〜を9/10(木)14:00〜15:00に無料オンライン配信します。

申し込みは必要ないので、当日ID:923 7358 3400とパスコード:279279でZoomに入室ください。
※メディカルサポネットの連載、「菊地雅洋の一心精進・激動時代の介護経営」の第21回連載記事が9/3に更新アップされました。

今月のテーマは、「住宅型有料老人ホームの登録制という改正の影響〜ケアプラン有料化やみなし指定、生活相談員配置など制度改正の主要論点を解説〜」です。ぜひ参照ください。
※CBニュースの連載・快筆乱麻!masaが読み解く介護の今(128)が8/31更新アップされています。

今月のテーマは、「ケアマネを守る利用者との適度な距離感」です。是非そちらも参照ください。
※筆者の講演予定はこちらからご覧ください。講演依頼はあかい花公式Web右上の✉をクリックしてお気軽に相談・お申し込みください。
※別ブログ「masaの血と骨と肉」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。
北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。
・「介護の誇り」は、こちらから送料無料で購入できます。
・masaの看取り介護指南本「看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」(2019年1/20刊行)はこちらから送料無料で購入できます。
しかしそれ以前に同じワードでネット検索した際にヒットしたのは、ケアマネジャーが殺人の加害者となった2001年に和歌山市で起きた事件であった。
介護保険制度が始まってわずか1年後に起きたそのショッキングな事件を、今現在記憶している人は何人いるだろうか・・・そもそもそんな事件があったことを知らずにケアマネジャーの仕事に就いている人も少なくはないだろう。
ということでその事件を振り返ってみよう。
2001年4月3日、介護保険の居宅サービスを利用していた被害者を、ケアマネジャーが殺害した事件は和歌山市新雑賀町で起きた。殺害されたのは元旅館経営の75歳の男性で、犯人はこの男性の担当ケアマネジャーであった37歳(当時)の男だった。
逮捕されたケアマネジャーの男は和歌山県警の調べに対し、「被害者に借金を頼んだが断られ、 かっとなって殺した。」と自供し、さらにその際に金を強奪しており、「被害者から奪った預金通帳を使って引き出した約75万円について 、約50万円を借金の返済に充てた。」 などと供述したものである。
居宅介護支援事業所のケアマネジャーという立場の者が、担当した利用者に対して強盗殺人という重罪を犯すというこの事件が、介護業界全体に与えた影響は決して小さなものではなかった。
この事件の後、全国各地で居宅ケアマネが利用者宅に訪問しても、玄関先から家にあがらせてくれなくなったとか、そもそも玄関のドアを開けてくれないといったケースが数多く報告され、ケアマネジャーという職種そのものへの不信感が広がった。
たった一人の犯した犯罪でも、その卑劣な行為によってケアマネジャー全体の信頼性が大きく揺らいだのである。そうした不信感を拭い去り、信頼を取り戻すのに多くの時間を要したのである。
それと同じくらい、ケアマネジャーの信頼を揺るがす可能性のある事件が先日起こった。

広島市西区己斐上の介護支援専門員の男(42)が、2024年10月から約1年8か月の間、ケアマネージャーとして出入りしていた住宅から、キャッシュカードを不正に入手して、金融機関のATMから17回にわたって現金合わせて620万4000円を引き出して盗んだ容疑で逮捕されている。警察の調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認めているということだ。
この事件は、7月上旬にカードの名義人らが警察署へ「お金が減っている。覚えのない出金がある」などと相談に来たことから、防犯カメラを調べるなどし、男を特定したことで発覚した。
窃盗という犯行であるが、高齢者の虎の子ともいえる財産を搾取するという行為は、高齢期の人生を奪い取るという意味にも等しい。そういう意味では2001年の殺人事件と大差のない卑劣な犯行と言えるだろう。
このことに関し、広島県介護支援専門員協会が声明文を出し、それに続いて日本介護支援専門員協会も声明文を出しているが、信頼回復の道程は険しいものと言えるだろう。
全ての介護関係者は今一度襟を正して、介護サービス利用者は介護事業にとって、なくてはならない大切なお客様であるという意識を再確認する必要があるのではないだろうか。
※身体拘束・虐待防止研修〜在宅の「SOS」を見逃さない!チームで支える権利擁護と家族支援〜を9/10(木)14:00〜15:00に無料オンライン配信します。

申し込みは必要ないので、当日ID:923 7358 3400とパスコード:279279でZoomに入室ください。
※メディカルサポネットの連載、「菊地雅洋の一心精進・激動時代の介護経営」の第21回連載記事が9/3に更新アップされました。

今月のテーマは、「住宅型有料老人ホームの登録制という改正の影響〜ケアプラン有料化やみなし指定、生活相談員配置など制度改正の主要論点を解説〜」です。ぜひ参照ください。
※CBニュースの連載・快筆乱麻!masaが読み解く介護の今(128)が8/31更新アップされています。

今月のテーマは、「ケアマネを守る利用者との適度な距離感」です。是非そちらも参照ください。
※筆者の講演予定はこちらからご覧ください。講演依頼はあかい花公式Web右上の✉をクリックしてお気軽に相談・お申し込みください。
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感動の完結編。
