masaの介護福祉情報裏板

介護や福祉への思いを中心に日頃の思いを綴ってみました。表の掲示板とは一味違った切り口で、福祉や介護の現状や問題について熱く語っています!!表板は業界屈指の情報掲示板です。

ケアマネージャーに対する医師の認識

医師会とケアマネ会の懇談会が今晩予定されている。
こうした機会を定期的(年1回〜3年目)に設けている地域はおそらく、ごくわずかであろう。

その報告は明日にでも行なうとして、その前に、事前アンケート資料の中から医師の方々の意識を考えてみた。

対象者数が少ないせいもあるが、アンケートに回答してくれたのは、ケアマネ会員が77%に対し、医師はわずか33%である。サンプル数としても少ない。

介護保険に理解があり、ケアマネージャーに関心をもってくれる医師もおられるが、実情としては、ケアマネは何をしているの?という意識や介護保険制度やケアマネの活動に全く無関心な医師の方々も多いのであろう。

医師からの意見の中には
「日頃ほとんど話し合う機会もなく、医師の意見書も一方的で、ケアマネを含めた介護の実態が医師側にほとんど伝わってこない」
「もっと積極的に相談してほしい」
「主治医意見書にリハビリを重視してほしい内容の記載をしてもケアプランに反映されない」
「ケアマネの活動拠点がわからず、連絡方法がわからない」
「利用状況の定期的連絡があっても良い」etc

耳の痛い意見でも、見当違いの意見でも、意見を述べてくれる医師は、それなりにこの制度上のケアマネに関心をもってくれているということであり、関心をもってくれるというのは連携の第1歩である。これは大事にしなければならない。

しかし少なくとも現在の状況は、医師にとって、医療機関から退院した方や、外来で医療機関に通っている要介護者や要支援者が、地域においてはケアマネに任せておけば安心だ、という意識は醸成されていないのが現実である。

医師会とケアマネ会の協議の場から両者の風通しを良くすることのみならず、ケアマネ自身がもっと地域になくてはならない存在感を示す必要があるのかもしれない。

そういう中から医師も頼るケアマネという存在が地域で数多く現出されることにより、両者の連携は自然ととられていくのかもしれない。

ただ新予防給付の方法論で見られるように介護保険の方向が生活モデルから医学モデルへと流れる中、我々の前途はまだまだ荒波に視界が閉ざされている。その向こうにあるものの正体は、いまだ見えてこない。

介護支援専門員協会と地域ケアマネ会の関係

11/3、職能団体として日本介護支援専門員協会が設立された。しかし、我々地域のケアマネ会は現行、北海道ケアマネ連絡協議会に加入しているものの、この会はそのまま日本介護支援専門員協会の地域支部に移行するわけではない。

当面は道連協は継続され、協会の支部組織も新たに設立され、並存して運営する、ということだ。

なぜこんな状態になったかというと、簡単に言えば会費の問題と絡んでいる。今、地域のケアマネ会は、様々な方法で運営されているが、それは会員の会費で支えられている。その中から道連協に加入している組織は、道への会費も納めている。今度、日本介護支援専門員協会の下部組織となれば、傘下の会員は道だけでなく、全国組織にも会費を納めることになる。

しかしそれだけの負担をして全国協会の会員になるメリットや魅力を地域会員が感じていない点が大きい。確かに職能団体として発言力を高めていこうという意図自体は理解できる。

しかし、全国協会の幹部たちは、地域のケアマネ会が、都道府県連協の下部組織として設立されたわけでなく、各地域で必要に迫られたケアマネたちが、相互に助け合って、制度開始の混乱を切り抜けようと自然発生的に作られたものであることに無関心すぎると感じている。

地域ケアマネ会は、まさに地域で困っている個人個人のケアマネの相談の場であったり、情報交換の場であったり、勉強会の場であったりということを、あまりに置き去りにしていないだろうか。

私自身は地域ケアマネ会の代表を務めているが、このことは決して忘れてはならないと思っている。

ほとんど下部組織への説明の機会がない状態で、果たして個人会員としても、幾人の人がこの協会に加入するのか?また地域会としての対応を求められたとき、選択肢の一つとして、道の組織とも離れて、独自の道を選択する、という対応も今後、視野に入れざるを得ないだろうと考えている。

裏板風にブルグを作ってみました

初雪が降った。朝の施設周辺道路は、うっすらと雪が積もっている。また「雪かき」がルーチンワークの一部になる季節がやってくる。

冬の到来は、介護の現場だけでなく、高齢者の生活に様々な影響を与える。

雪かきができないため、冬だけ老健に入所するという方もいる。雪のために必要な買い物に支障をきたして訪問介護を利用する高齢者がいる。外出機会や手段を確保するために介護サービスが必要になる方もいる。火の管理だけが心配で独居が難しい高齢者がいる。雪が降らない日でも寒さは時として高齢者の命にも関わってくる。

生活というのは千差万別なのだ。

冬と夏でも違うし、今日と明日でも違うのが生活だ。

そして、その生活の状況をできるだけ良いものにするため我々介護支援専門員やソーシャルーワーカーは、福祉の専門家として関わっている。だが生活の専門家なんているわけがなく、いるとすればそれは、その生活の主体である、その方自身でしかないのだろう。このあたりの生活の機微がわからないと、人の幸福に関連した援助はできない。だからこの仕事は難しいし、面白いのである。

今日、流行りのブログを立ち上げてはみたが、ここがどのような場所になるのか、私自身にも予想はつかない。さしたる目的があるわけでもない。

ただ明日は専門研修があるし、明後日の夜には、医師会とケアマネ会の協議会がある。とりあえず日記風に報告を書く分には事欠かないだろう。
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